梅雨に入り、ここ最近毎日のように雨が続いていますね。今回は、外出も億劫になり家にこもりがちな梅雨の時期におすすめの「雨の日に読みたい本」を紹介したいと思います。雨の日に雨音を聞きながら本を読むのもたまにはいいですよね。
そこで今回紹介したいのは、雨の日に湿っぽくなりがちな気分をポッと明るくしてくれるような本『雨の日も、晴れ男』です。
雨の日も、晴れ男
登場人物
あらすじ(ネタバレあり)
ある日、2人の幼い見習い神様は、父である神様の持つ「運命の手帳」をこっそり持ち出す。そんな二人の見習い神様のイタズラで次から次へと不幸な出来事に見舞われる平凡な会社員のアレックス。
目覚まし時計が止まるという小さなイタズラから始まり…仕事で大失敗、円形脱毛症になる、家が燃える…など1~3時間おきに次から次へと不幸に見舞われるアレックス。そして最後には大切な家族さえも全て失ってしまう。え、これほんとに神様のイタズラレベルでいいのか?
しかし、そんな状況でもアレックスは発想の転換で切り抜けていく。
会社をクビになった時には…
私は今日、職を失った。それは、事実だ。しかし、この出来事をきっかけに新しい何かを生み出すことができるかもしれない。
クリスマスに家が火事になった時には…
我が家のクリスマスツリーは盛大だぞ。
と、燃える我が家をクリスマスツリーに見立ててしまう。
どんなトラブルもエンターテインメントに変えていくアレックス。
そんなアレックスは、てるてる坊主を作りこう言った。
これを軒先に吊るしておけば、明日の天気は必ず晴れる。いや、天気だけじゃない。今日まではどんなにつらい出来事があったとしても、明日は必ず幸運に恵まれる
リストラされても、妻と子供が出ていっても 、人生で一番大切なのは何なのかを教えてくれる、そんな作品。
感想・まとめ
どんなに不幸な出来事があっても発想の転換で切り抜けていくアレックスの生き方には 驚かされました笑 読み終えた後は、なんだかこちらまで励まされたような気分になります。どんなにつらいことがあっても発想の転換で希望を持てるのだと教えてくれる、泣けて笑える小説です。
雨の日が続き、気持ちも落ち込みがちなこの時期に『雨の日も、晴れ男』を読んでみてはいかがでしょうか。

